手紙。

先ほどちえぞから指摘があり、
ネタばれ気味の危険性がありますので、ご注意下さい。


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ふらっと映画を見てきた。東野圭吾原作「手紙」。
原作はまだ読んでないけど,mixiの足跡で見つけたHGさんの感想を読んで、見てみようかなと(レディースデイのため1000円也)


きっかけは兄が弟の将来のために犯し、その罪のせいで弟の夢がことごとく壊されていく。


肉親が兄弟しかおらず、刑務所で過ごす兄には弟への手紙しかない。
6年間途切れことのなかった手紙は兄の贖罪で、その「手紙」が弟に現実を思い出させる。
犯罪者の弟だと。


でも「手紙」が大事なものを6年間ギリギリのところでつなぎ止めてくれていてくれたように思う。
最後のシーンで弟のコントを兄が拝むような格好で涙を流しながら聞き入る姿、
一度は「捨てる」といった兄に「家族だから」といった弟の決心。


「手紙」が様々な場面で出てくる。
あったかい手紙が。


私は「これをしてあげたい」と思っても、ふと迷惑かなとかお節介かなと思ってしまうことがあるけど、いいお節介ってあるんだなーとしみじみ。


そんな些細なことが最近ぐっとくる。本当涙もろくって、この映画の間、1/3は号泣。
泣き所とかそんなことを考える間もなく、主婦になった沢尻エリカの髪型に違和感を覚えながらもただただ号泣。
結構天の邪鬼な人なんで、泣き所では泣きたくないけど、「泣けるだけ泣いたるわ〜」の勢いで泣いてきました。泣きたい方はぜひ見て下さいまし。


東野さんは本当にすごい。
先日読んだ「赤い指」(加賀刑事シリーズ?)も夜中の3時まで読んで号泣。
サスペンスというよりは人間愛寄りな話(ガキ&嫁はむかつく)だけど、読み終わった今では「赤い指」というタイトルを読んだだけで、縁側に座る年老いた母親の指がちらついてぐっときます。


久々に映画館に行ってきたけど、「武士の一分」だらけだった。
ポスターやらのぼりやら。キムタクが主演だからか?
映画の予告でもやっぱり「武士の一分」。
でもなんとなくいつものすかした感じのキムタクと違う。予告だけなのでなんとも言えないけど、ヨレテル感が漂っているのだ。すごい落ちぶれた侍。オーラなし。
いつものカッコつけた役は、TVが彼に用意した期待した役であって、こんな演技もできるんだとちょっと感心した。


今なら前売りで「武士の一分」スペシャルタオルがいただけるよう。
「大奥」も大奥史上最大の「あぶらとり紙」が前売りについてくるそうな(あれはA4サイズと推測)
おまけつけるより、映画代安くしてほしいもんだわ。

手紙 (文春文庫)

手紙 (文春文庫)

  
赤い指

赤い指