言葉とご飯。

アジアを旅行するとなんちゃって英語に遭遇する。
私もなんちゃって英語なので、なんちゃって同士なんちゃって会話をして、何となく分かりあえた気分になる。


で、スペインはというとスペイン語。英語はホテルくらいだと思ったがいい(空港の売店で『ライター』が通じないほど深刻)
おまけに結構日本人観光客が来てる割に、日本語に対する配慮は皆無。標識はスペイン語カタルーニャ語、美術館や博物館の音声ガイドはスペイン語、英語、カタルーニャ語オランダ語、フランス語などで日本語はない。
オランダ語しゃべれたら英語くらい分かるだろ〜!と憤りつつ、サクラダファミリアでは、駄目元で日本語ガイドを要求。案の定なし。いろんなところで要求して、日本語ガイドの必要性を訴えていこうと思います(英語を習得する方が早そうやけど。この背景には日本語ガイド付きツアーでサクッと驚きの高速移動しちゃう観光客多という現実もある)


当然言葉がままならないと、ご飯もままならない。


オーダーはもちろん『これ、あれ』だが、何せメニューが理解不能
スペインの飲食店事情をサクッと説明すると、レストラン、バー、カフェ、その他にファーストフード店に分かれる。レストランはまさにレストランで敷居が高いので今回はバルセロナで地元民が開店前に50mは並ぶレストランで1回食事をしただけで、あとはほとんどバー。
バーは勿論お酒も飲めるが、タパスという軽いつまみ系が充実していて色々楽しめる。
ショーケースの中に各種タパスが並んでいて、客がごった返す中負けずに突き進む勇気があれば注文もレストランに比べてはるかに簡単。
裏路地で地元客が多くて、イベリコ豚の生ハムがぶらぶら天井からぶら下がってるバーはほぼ当たり。イベリコ生ハム最高です。脂肪が甘くまろやか〜。
日本で食べることを考えれば格安だろうけど、ちょいお高い。ビール、サングリア、オリーブ、イベリコ生ハム1皿(結構入ってます)で21ユーロ払ったのだが、イベリコだけで18ユーロ。いい値段します。


タパスオーダーの仕組みも店それぞれだけど、驚いたのが『串で勘定』。
その店はフランスパンの上に具材を乗っけてつまようじで固定。このつまようじの本数×1ユーロ。こんな小さいつまようじ、ごまかそうと思えばいくらでもごまかせる。どんぶり勘定な気風に乾杯。あくまでも誤魔化してませんので、念のため。


私のイメージとしては『スペイン人はのんびりお仕事』だったのだが、ウェイターなやつらはちゃかちゃかわたわた働く。歩幅もでかいが速度も速い。ほとんどじっとしてないんじゃないかって位働く。が、しかし、なのに、不思議なほど仕事が遅い。こんなに動きは速いのにオーダーを取りにくるのもお勘定を済ませるのもとにかく遅い。入店後30分経ってコーラ一杯、客待たせて口論(かなり本気)などなど。トヨタ方式でも導入してみたら?と思いつつも、あまりの遅さに思わず笑ってしまうのはラテンの国だからかな。(これを日本でやられたら確実にブチ切れます)


*おいしかったお店情報は後日UP。