公務員。

今日は給料日で、毎月のことですが机の上に給与明細なるものが置いてあった。
どよめきたつ同僚。
『俺、5万さがってるよ〜』と騒ぐ傍らに、6万さがった青ざめた主任が立ち尽くしてた。
幸い私は独身下っ端なので、差額5000円程度。6万と比べれば1/12だが、痛い。


本日の新聞に『行政職に比べ先生の給料高過ぎ!!』との見出しが踊った。


この先生とは小中の先生なので詳しい事情は分からないが、行政職より1割ほど給料がいいらしい。


こう言った話を聞くと、『長い夏休みも冬休みもあって、おまけに給料まで高いわけ?!』とお思いかもしれないが(休みではなくあくまでも年休です)、いやいやちょっと待って下さい。
コレはあくまでも基本給+諸手当金額である。


行政職という仕事はかなり制約が多いが、いい制約もある。


まず勤務時間帯。
8:30〜17:15(昼休み45分含む)。残業手当が発生するため、ほとんど残業が認められず、万が一認められた場合は、基本給から時給を割り出し、その1.25~1.5である。
休日出勤なんてしようもんなら、万単位(代休なしの場合)。
以前選挙の開票に借り出されたやつは、1晩3万稼いでいた。これはちょっとした風俗並である。


では先生稼業と言うのはどうだろう。


手始めに早朝出勤。
朝課外と言う『ゼロ時限目授業』に関しては3000円程度出るので、まあ許せるがその他の門立ち指導や遅刻指導等は1時間1000円。挙げ句にその中から12%の税金を引かれ、手元に来るのは880円である。


終業時間に関しては一応17:15が定刻として設定されているが、16:50にHRが終わって、生徒がうようよする中何人この時間に帰れるだろうか。
また17:10から会議なんて、アホなこともある。
5分で終わるならやってみろと言いたい。


トドメは部活動。
みなさん高校時代、毎日暗くなるまで、土日も夏休みもなく部活動に打ち込んでいたはずだ(私は打ち込んでないけど)。辛くも楽しい部活動。しかしコレは生徒側の見方だ。
あくまでも先生にとっては、『勤務時間外』。残業であり、休日出勤である。
果たしてこの労働にいくらの代価が支払われているかと言うと、放課後に関しては600円(90分以上)、休日に関しては1000円である(学校により異なる)。

野球部顧問などになった場合は、あまりの休みの無さに奥さん激怒!離婚の危機!!なんてこともざらだ。
確かにやりがいもあり生徒も可愛いが、あまりに善意に支えられ過ぎた労働形態。


以前、主任があまりの忙しさに給料を時給に換算していた。


530円。


バイト以下でガンバっている先生もいることを忘れないでほしい。