勝手に24時間テレビ。

…と銘打って、富士山に行ってきました。
富士山は、とてもよかった。
登山道は3つあるのだが、ガイドを雇いたくなかったので色々調べた結果、須走口に決定。
この登山道のいいところは東側にあって、最悪頂上まで行かなくても御来光が見れるところ。
最悪保険をかけるところが、素人です(笑)


今回の旅のお供のTOMITAとふたり、新宿から登山のカッコで小田急線に乗り、その後御殿場駅行きに乗り換え、バスで富士山須走口5合目へ。この間5時間。内2時間30分は待ち時間です。行き当たりばったりで行くには本数が少なすぎるところなんで、要注意。
行き方は色々あるのだが、この行き方が一番安い。1300円程度(新宿より)


移動中ほとんど寝て、寝てたら着いた須走口5合目。
うへ、霧が充満してますよ…。
こんなんで御来光みらるんか?!と半ば逆切れ気味で登山道の売店に進むと、『金剛棒』が売られていた。
以前登山経験者の方に『コレは買い!』と言われてたのだが、どうしようかなーと悩んでいたら通りすがりのお兄さん(下山者)が『絶対買ってた方がいいですよ〜!』と心の底から推薦してくれたので、購入。
菊屋と言うお店で購入したのだが、やたらテンションの高いおじさんが、100円まけてくれて、おまけに私達が宿に決めていた『太陽館』の1割引券をくれた。
そのおじさんの勢いに押されて、ストレッチもままならず霧の中登り始める。



新6合の長田山荘。こんな感じで霧霧霧。

金剛棒焼き印200円。


本6合目まで登るとさすがに霧も晴れ、砂地に草がぱらぱらと生えた山道を進む。
空の青さが澄んでいて、やっぱり空気が違うのかな〜と思いながら、雲を撮影。
14:00に5合目を出て、新7合目の『太陽館』に17:00過ぎに着。雲海が広がる。
その頃には少し肌寒くなってて、Tシャツの上にフリースを羽織る。



本6合→新7合。空がキレイ。

 新7合の山小屋。

ここ太陽館(1泊2食8925円/素泊まり6300円)は、『山小屋の中でも一番豪華な食事がでる』というので予約を取ったのだが、ハンバーグ、豚汁、ご飯、おかず少々。他のところではプラスチック皿にレトルトカレーが山小屋の主流なので、かなり嬉しい。
おまけに豚汁が500円もする富士山で、なんとご飯と豚汁はオカワリ自由。
『ご飯豚汁おかわりあったら言って下さ〜い』と山小屋さんが言っていたら、とある客が『あのーお茶のオカワリいただいてもいいですか?』と尋ねた。すると『お茶のオカワリは210円になります』…。
至極普通の要求なのだが、富士山では通用しない。さすが水500ml500円、ネスカフェ1杯300円の世界。
でも荷物も預かってくれたし、トイレも翌日までフリー(どこでも1回使用毎に100〜200円払う)だったので、トータルで考えるとお得だったような。
翌朝の朝食も、登山中に食べれるように幕の内を準備してくれました。


山小屋では洗顔も歯磨きも出来ないので、明日の準備を済ませ8時に就寝。
よくガイド本には『耳栓を用意しろ!(いびき対策?)』と書いてあるが、人が寝る前にさっさと爆睡したので、不要。


3:30に起床し、4:00懐中電灯を片手に登り始める。
空を見上げると、星が濃い。っていうか近い。
しばらくぼーっとして登り始める。
この日の日の出は5:10で、頂上付近はライトの列がすでに出来ていた。
頂上で御来光を見るなら、最低でも1時に出ないといけないらしいが、この列をみてげんなり。
人気のない岩場でこっそり見ることにする。


雲海と空の間が朱色に染まり、いよいよ年賀状用の写真を撮影する時がきた。
このために登ってんだよ、私は!とおもむろにデジカメを取り出し、電源ON。


『…充電が切れました』


なんだってえええええええええーーーーーーーーっ(T_T)
隣ではTOMITAがばしばし撮影。
そう言えば、携帯に『メガピクセルフォトモード』なんて物があったぞ!と思い出し、無事撮影。
まー所詮携帯写真ですが…。


 
御来光。新7合→本7合の岩場にて。


『新7合』やら『本7合』等書いてるが、大体、『新』とか『本』とか何だよ。
8合にいたっては、8.5合なんて物が…。しかし9合はない。
8.5合を9合にしてはいけない理由が知りたいですよ。


その後、順調に登り、12:30下山。
新7合の太陽館までは、『道の先に空がある』景色。写真がなくて残念だけど(この頃は携帯も電池切れ)、絶景。


下山道の『砂ばしり』は、笑いが出るほどの傾斜(砂地)を滑り降りた。
おまけに霧が深く数m先が見えない…。お隣の方が『ありえない。ありえない…』と呪文のように唱えながら下るのをこっそり盗み見る。
個人的にはざっくざっく降りて楽しかったんだが、筋肉痛の大半はここでやられた気がします。
激短で3時間で下山。まさに砂走り。


御殿場行きのバスがなく困っていたら、親切なコックさん(徹夜登山組)が眠気防止代わりに車で東京まで送ってくれました。
コックさんが眠くならないように、コネタを小出しで約4時間。

頑張った自分を褒めてあげたい。