嫌われ松子の一生。

嫌われ松子の一生 (下) (幻冬舎文庫) 嫌われ松子の一生 (上) (幻冬舎文庫)

予告編から気なっていて、つい見てきた。
福岡出身の監督なので、筑後川が映ったり、小さな配役にも『この役絶対こいつ!』と言わしめる配役(効果的な芸人使い)に思わずうなっちゃうけど、話のほうは軽くミュージカル仕立てにでもしなければ、救いどころがない話。
松子の死体からはじまり、松子の死体で終わる。
最初の死体に対する思いと最後の死体への思いへの変化が、この映画の醍醐味かと思う。
醜悪なただただ寂しい死体から、人間味を帯びた愛くるしい死体へ。


松子は愛されたかっただけで、
そして色々な人から愛されていた。


カラフルな色合いとは裏腹に、しみじみと味わえる映画。
音楽も良くて、サントラ買うべき?と悩んだけど、あまりにトイレを我慢していたので、すっかり忘れてた。
ボニーピンクトルコ嬢で登場にはびっくり。ホント全体を通して音楽が良かったなー。


映画館から帰る時に、
『中学生に殴り殺されないよーにねー』とyukidiから言われ、
『お金に困ってもトルコ風呂嬢にならないよーにぃー』と応じた。
つまるところ、『どんなことがあっても、「生まれて、すいません」と書き残して、線路に飛び込むのは止めようね』ということで。


帰りがけ女性2組が『映画良かったけど、原作読んでそっちの方がよかったな〜』と大声で言っていたので、さっそく読んでみたい。
最近読書ブームきてます。


その前に借りてる『千と千尋の神隠し』を見なければ。