懸賞の思ひ出。

いままで当たった懸賞と言えば、小学生の頃週刊少年ジャンプで『セイント星矢』(なつかしー)の腕時計が最大の当たりのような気がする(確か当選10名)


その頃のセイント星矢と言えば、泣く子も黙り飛ぶ鳥も落ちる勢いで、小学校の正門前にあった『コバヤシ』と言う名の小学生を食いモノにした文具屋にもGOODSが溢れかえっていた。


同じクラスの『Nハシ』くんというやたら色の白い秀才君に思いを寄せていた私は、その頃隣の席だったにも関わらず、照れて友達を交えてではないとまともなしゃべれないシャイガール。おまけにNハシくんは親友の好きな人ということで、自分の気持ちをひた隠しに生きるけなげな小学生だった。


隣の席のよしみで次第に打ち解けていった頃、この腕時計が当たった(たぶん新年号か何かの懸賞)。
すると何やらこの時計をかけて勝負をしようということになり、どんな勝負をしたのかはさっぱり覚えてないのだが、勝負に負け腕時計をあげる羽目になった。


『早くくれー』
『忘れた』


の会話を日々繰り替えし、しばらく渡すのをごまかしていた。
渡すと何だかこんなやり取りも終わってしまうような気がして…なんてケナゲ。


でも約束は約束なんで親友と春休みに自宅に届けにいった。


その友達に『実はNハシくんのこと好きだったんだー』と打ち明けたのは中三の夏休み。

淡いなー。